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第2回:経営者の仕事の本質とは?

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【ハードとソフトのバランスが要】

こんにちは。龍池です。今週から、本題に入っていきたいと思います。

ところで、これを読んでくださっているあなたは、中小〜中堅企業の経営者かと思います。(事業承継予定の方や代表以外の役員の方もおられるかもしれません。)

あなたが、会社のトップであるとすれば、10億、20億、50億円と売上を伸ばすことは、経営者の夢であり、醍醐味であることに賛同してくれるかと思います。

では、「経営者の仕事の本質とは何だと思いますか?」と聞かれたら、何と答えますか?様々な答えがあることでしょう。例えば・・・

・売上・利益を上げること
・決断すること
・戦略を描くこと
・資金繰りをすること
・アイデアを生むこと

これらは、全て正しいのですが、不正解とも言えます。全て、経営者の仕事の一側面を捉えているに過ぎず、本質を説明しているとは言えません。

では、本質は何でしょうか?

「きっと、先生は、お客様や社員を幸せにすることなんて言うんだろ?それは建前だよ。稼いでナンボだよ。」と言う考えが頭に浮かびませんでしたか?
売上を上げ、利益を上げること。そして、*適性な給与を遅滞なく社員に支払うことは、社長の最も重要な仕事の一つであることは間違いありません。しかし、それは社長業にとっての必要条件であって、十分条件ではありません。つまり、最低限やるべきことに過ぎないと言うことです。

*ちなみに、「適性な給与」の水準は、各企業によって異なります。給与が高めか、平均か、少なめかは、戦略的に決めるべき課題です。闇雲に高ければ良いというものではありません。

社長の仕事の本質は、「社長自身が自己実現し、その姿を見本として見せること」にあります。

「自己実現」は、アメリカの心理学者のマズローの唱えた欲求段階説の最上位に位置づけられるものです。(自己超越欲求を除く)マズローは、「生まれたからには、理想の自分自身になりたいと言う欲求が、人間の究極の欲求だ」と説明しています。

さらに、その上位に、「自分のことより、他者や社会に貢献したいと言う自己超越欲求が生まれる」と晩年に追加的に説明されていますが、それはマザー・テレサのような宗教家やビル・ゲイツのように大きな成功を収めた大企業家でもない限り、実感できるケースは少ないかもしれません。

では、あなたの理想の自分像とは、どんな自分でしょうか?明確に、具体的に分かりやすく説明できますか?それが不明確だったり、単に経済的に恵まれていることだけしかないとすれば、経営者としてはかなり問題です。

英語のMANAGEMENTは、「経営」とも「管理」とも訳されます。ですから、経営者と管理者は、英語では同じ(MANAGER)ということになります。では、日本語の「経営」=「管理」なのでしょうか?

欧米、特にアメリカのビジネスに対する価値観は非常にドライで、合理的です。デジタル大辞泉によれば、経営とは、「事業目的を達成するために、継続的・計画的に意思決定を行って実行に移し、事業を管理・遂行すること。」とあります。

これは、極めて欧米的で合理的な解説と言えます。ここからは、「経営」と「管理」はニアリーイコールかのように読み取れますが、経営のハード面だけを説明しているに過ぎません。

「経営」の語源は、「お経を営む」と書かれているように、元々仏教用語です。お経を営むことですから、「修行」の意味があります。「自分の人生をどう営んでいくのか」「人として修行していく」「人を育てる」ことを意味するのです。

ここに、マズローの唱える「自己実現」が重なってきます。修行を通じて、理想の自分になっていくことこそ、経営のもう一つの本質です。その修行の姿を見本として見せることが、最も重要な社員教育であり、経営の基盤となります。これが、経営のソフト面の本質です。

企業規模が大きくなると仕組みに依存する比重が高まるので、よりハード面が重視される傾向にありますが、日本の中小〜中堅企業では、よりソフト面の重要性が増す傾向にあります。

企業の規模や文化によって、比重の違いはありますが、経営者の仕事の本質は、このハード面とソフト面の理想的なバランスを維持しながら、経済的にも人間的にも成長させていくことにあります。

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