龍池の視点画像

第15回:中堅・中小企業を取り巻く厳しい環境から目を背けるな!

frame118 のコピーA-001

【本当にアベノミクスで景気が良いのか?】

政権が自民党に移り、安倍政権が誕生してから、いわゆる3本の矢を打ち出し、日本の景気も明るさを増しているような報道が多くなっています。

6月8日には、内閣府が1〜3月期のGDPは、年率換算で3.9%と発表しました。この数字や2万円を超えたと言われる日経平均株価などを見ると日本の景気はかなり良くなっているように感じます。

しかし、中堅・中小企業の経営者の皆さんと話をさせていただくと、必ずしも報道から感じられるような景気の良い話を聞くことはかなり少ないのが実情です。これをお読みいただいているあなたもそうお感じではないでしょうか?

GDPを押し上げた要因を分析すると、設備投資が主力であって、内需は逆に縮小傾向にあることが分かります。設備投資は、円安の影響が大きく出ています。海外で生産するのではなく、国内で生産し輸出する動きが活発化しているためです。その多くは輸出の多い大企業に集中しています。円安で増加している海外からの観光客を対象にしている一部の産業も恩恵を得ています。

一方で、輸出や海外からの顧客を対象にすることが主力になっていない中堅・中小企業にとっては、環境がさらに厳しくなっています。それは、まさに、円安・消費税増税・社会保険負担増の三重苦の状況です。

円安は、そのまま海外から輸入する原材料や燃料の価格の高騰に跳ね返ってきます。

消費税も3%→5%→8%と増加し、さらに10%になるのも間もなくでしょう。

社会保険負担増も見逃せません。厚生年金、健康保険、介護保険など2017年まで上昇することは決定され、その先も負担が増え続けることは避けられないでしょう。正社員だけでなく、アルバイトやパート従業員も社会保険に加入するように指導されているため、法人の負担がどんどん増加しています。

短期的な状況が厳しくても、いずれアベノミクスの恩恵が、中堅・中小企業にも及んでくればいいのですが、その期待は難しいと言わざるをえません。長期的な環境変化を捉えると、人口減、高齢化は避けられないからです。これはそのまま内需の縮小を意味します。今のままの経営を成り行きまかせにすれば、売上が縮小する時代に入っています。高度成長期のように、成り行き任せでも売上が伸びた時代の真逆になっているわけです。

社会保険負担の増加の背景にも、この人口減の問題があります。

一方で、2年前から助成金が大幅に増えました。その理由は明白です。アベノミクスだけでは、中堅・中小企業を後押しできないことを政府も知っているからです。アベノミクスの及ばない中堅・中小企業に、助成金で後押しをしようと考えているのです。

しかし、助成金は危険です。納税者として、助成金を活用する権利があるわけですから、賢く有効活用することはお薦めしますが、それに頼らず、振り回されないことが重要です。助成金を得るには、その条件を満たすために、社内の制度を整備するなどの仕事が発生します。その仕事が本当にあなたの会社を強くする、良くすることに直結している場合のみ、それを行うことが重要です。

それ以外の場合でも助成金に頼りすぎると、不要な仕事が増えるばかりで、製品やサービスの質を向上したり、営業力を強化したり、社員を教育したりするなど、本来やるべきことをおろそかして会社を弱くしてしまいかねません。助成金はあくまで一時的な資金にしか過ぎません。

内需は、1日で大きく縮小するわけではなく、日々少しづつ縮小していくので、実感するのは難しいかもしれません。ですから、手遅れにならないように、今から対策を立てていく必要があります。

売上の縮小圧力が強まり、様々な負担が増えていく環境に真正面から向き合い、立ち向かう必要があります。内需だけに頼らず、成長市場である海外に進出することも検討すべきですが、最優先でやるべきことは、高利益率体質に変換することです。むやみに売上規模の拡大を求めるよりも、高利益体質を目指すべきです。いくら売上が伸びても、利益率が低いと、3つの負担に耐え切れなくなってしまいます。

また、むやみに売上の拡大を追い求めると、ライバルとの価格競争に勝つために、利益を低下させたり、営業担当者を中心に社員が疲弊していきます。さらに、疲弊した社員の対応によって、評判の悪化を招きかねません。この悪循環に陥ると、一時的な成長の後に、大失速を招くことになります。

会社を永続的な高利益体質の会社に育てるには、経営者の偽りの無い熱い想いの存在と、その浸透による企業文化の醸成、そして増収増益自動化の4つの仕組みの構築が不可欠です。短期間に一気に拡大するような話が注目を集めがちですが、地道な継続を続けることを諦めないで欲しいと思います。

長く険しい道ですが、これこそが、この時代に生き残る高利益体質の企業を築く最善の方法ですから。

高利益体質になる秘訣を、6月23日(火)及び7月28日(火)のセミナーで詳しく解説します。
→ http://hers-consul.tokyo.jp/seminar01/

記事一覧はコチラ

Hersメソッドを活用して、「増収増益の自動化」を実現したい方へ トップページへ戻るHERSメソッドを見るセミナー情報を見るお客様の声を見る龍池の視点を見る会社概要を見る
1 / 11
サブコンテンツ

ページの先頭へ戻る