龍池の視点画像

第27回:オリンピックエンブレムの問題から学ぶ

frame118 のコピーA-010

【間違った決断は理念の欠如が原因】

オリンピックのエンブレムが取下げられた問題はご存知かと思います。本当に模倣や盗用がなかったのかは分かりません。個人的には、オリンピックのエンブレムに関しては、盗用はなかったのだろうと思います。ただ、他の仕事の脇が甘っかたことが致命的でした。

このコラムでは、国立競技場に続いて問題が起きていることから、一般企業において、新事業やプロジェクトを立ち上げる時に、我々経営者がどんな教訓を抽出するかに絞ってお話したいと思います。

私の視点では、元々幾つかの問題が当初から存在していたことが明らかです。それは、このオリンピックを開催するために必要な基本的なリーダーシップの欠如です。

日本オリンピック委員会、組織委員会、下村文部科学省、遠藤オリンピック大臣、さらには東京都の舛添知事など錚々たる面々が関わっています。

しかし、この東京オリンピック独自の理念や全体のコンセプトがはっきりしないまま、競技場やエンブレムといった個別の案件を検討、決定していったために迷走したと言えます。

明確な理念やコンセプトを打ち出し、それに従って全ての決定事項を判断していく必要性を強く感じます。それらを打ち出し、全員を引っ張っていくリーダーが存在しないのです。

組織委員会の会長である、森元総理大臣は、権力を楽しんでいるだけに見えます。「エンブレムの件では迷惑をかけられた。」などと全く当事者意識が欠如した発言をしています。全体を引っ張るリーダーであれば、そのような発言はあり得ません。部下の起こした問題やミスはリーダーに最終責任があると考えることができてこそリーダーですが、そのような意識は欠如しているようです。
本来、現役の総理大臣である安部総理がリーダーとして理念やコンセプトを明示して全体を引っ張るべきです。具体的な仕事の担当者としてオリンピック大臣が存在する形です。

一般企業では、社長が理念やコンセプトを明示し、社員に周知徹底することが必要です。理念なしに目の前の利益や売上だけを追いかけることは、競技場やエンブレムだけを決めることと同じことです。違うのは、それを批判するマスコミや国民が存在するかどうかです。

一般企業の場合は、顧客から批判されることはあっても国民やマスコミから叩かれることは、よほどの事がないかぎりありません。もちろん大企業や有名企業が大きな問題を起こせば、世間でも批判の矢面に立たされることはありますが例外です。

明確な批判があれば、そこで軌道を修正することができますが、それがないとズルズルと小さなミスを重ね続ける可能性があります。そこが怖いのです。

記事一覧はコチラ

Hersメソッドを活用して、「増収増益の自動化」を実現したい方へ トップページへ戻るHERSメソッドを見るセミナー情報を見るお客様の声を見る龍池の視点を見る会社概要を見る
サブコンテンツ

ページの先頭へ戻る