龍池の視点画像

第39回:中堅・中小企業が生き残るための戦略定石⑤

frame118 のコピーA-002

【成熟期の戦略定石】

今回は、ほとんどの企業に当てはまる「成熟期」の定石をお伝えします。

現在の日本では、経済が成熟し、ほとんどの業界は成熟期もしくは衰退期に入っています。それを打破するために、新たな産業の発展を政府なども後押ししていますが、一部に過ぎません。

それでは、成熟期特有の定石にはどんなものがあるか解説しましょう。

①成熟期後半の定石
マーケティング・イノベーション」が定石となります。マーケティングとは、言い換えれば、企業と(見込み)顧客との接点のことです。この接点や、その組み合わせあるいはプロセスを変革することが定石となります。

特定のマーケティング手法は、常に同じ特定の市場や顧客にしか届かない傾向が強いためです。例えば、従来は、チラシや紙のDMと言ったいわゆるオフラインでのマーケティングを行っていた企業が、インターネットを利用したいわゆるオンライン・マーケティングに変更する、あるいは追加することによって、今まで手付かずだった市場にリーチすることが可能になります。

②衰退期前半の定石
ビジネスモデル・イノベーション」が定石です。つまり、商品の「価値提案」や「バリューチェーン」を変革していきます。従来と同じ商品やサービスを使った事業であっても、その提供の仕方などを変革することで、その商品・サービスの価値提案を変革するものです。

例えば、長野県の中央タクシーが好例です。タクシーは、典型的な衰退産業ですが、今までのタクシーが提供していた、「指定された場所に早く安全に移動する」と言う価値から、「地域の交通弱者の味方」や「航空便などの送迎サービス」と言った価値を持つ商品に設計し直すと言ったことが挙げられます。

③低シェア企業の定石
成熟産業の中でも、高シェア企業と低シェア企業の定石は異なります。低シェア企業の場合、成熟期か成長期かに関わらず、「イノベーション」より「イミテーション」が定石となります。

強者は、ライバル他社に先駆けてイノベーションを実践することが肝要ですが、弱者にとってそのリスクは大きすぎます。強者の戦略を注視し、正面から激突することは避けながら、ニッチマーケットでその戦略を模倣して実践することが定石となります。

記事一覧はコチラ

Hersメソッドを活用して、「増収増益の自動化」を実現したい方へ トップページへ戻るHERSメソッドを見るセミナー情報を見るお客様の声を見る龍池の視点を見る会社概要を見る
1 / 11
サブコンテンツ

ページの先頭へ戻る